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お役立ち情報

杉田 周平

NIHON KEIEI (INDIA) Pvt. Ltd. / Director

2025/11/7

~FRRO(外国人登録)の基本と取得の実務~|就労者のインド入国後の行政手続き①

就労ビザをもってインドに入国された方が、まず必要となる手続きがFRRO(外国人登録)とPAN(納税者番号)です。

FRROは入国後14日以内の申請が義務付けられています。PANも速やかに取得しないと給与受取り・銀行口座作成・確定申告等様々な場面で差し支えます。いずれもインドで働くための重要な第一歩と言えます。

これらについて、初めてインドで働く方を想定して、概要から具体的な申請方法まで2回に分けて説明します。

FRRO(外国人登録)

・FRROとは

FRROとは、Foreigners Regional Registration Officeの略で、直訳すれば外国人地域登録事務所ですが、日本で言う外国人登録のことす。登録事務所のことを直接意味するほか、英語では “FRRO registration” や”to extend FRRO” のように使われたり、日本語では「FRRO申請」「FRROを更新する」と表現されたりします。

外国人が180日を超えてインドに滞在する場合に、入国後14日以内の登録が義務付けられており、このことはビザにも小さく記載されています。(ただし、12歳未満の子どもは登録義務が免除されています。)

期日を超過すると数万ルピーの罰金が科せられることになりますので、早めの準備がお勧めです。

FRRO申請のステップ

登録はe-FRROからオンラインで行うことになっており、原則オンライン上で完結します。手順は次の通りです。

<申請ステップ概要>

  1.  FRROサイトで新規ユーザー登録

  2.  新規申込フォーム記入

  3.  必要書類のアップロード

  4.  提出

  5.  追加書類アップロード(指示がある場合)、登録完了

<具体的な手順>

①   FRROサイトで新規ユーザー登録

FRROのサイト(https://indianfrro.gov.in/eservices/) にアクセスし、右上の「New User? Register here」からユーザー登録を行います。メール、SMSでそれぞれOTP(ワンタイムパスワード)が届きますので認証します。

②  新規申込フォーム記入

「Fresh/New Online Application Submission」から申し込みフォームを記入します。

指示通りに情報を埋めていきますが、制限時間が30分と短いので、超えそうな場合は”Temporary Save and Exit”で一時保存をして”Edit Application Form”から入りなおしてください。

お手元に下記の情報を準備しておくと便利です。

  • パスポート、ビザ

  • インド入国時のフライト情報(出発地、日付、便名など)

  • インド入国前の住所

  • インドの住所

  • 職場の住所、電話番号、メールアドレス

  • 緊急連絡人と連絡先

特に迷いやすい項目の回答例をご紹介します。

  • 申請区分:新規申請の場合はRegistration(登録)を選択。

  • Religion(宗教):特になければ、Buddhism(仏教)を選択。

  • Any identification mark preferably visible(外見の特徴):なければ、NA(特になし)と記入。

  • Manner of acquiring present nationality(現在の国籍の取得方法):生まれながらの日本国籍の場合は、Descent(血統)を選択

  • Professional occupation(職業):選択肢に挙げられている個別の職種に該当しない会社員の場合はWorker(労働者)を選択。

③  必要書類のアップロード

必要書類をアップロードします。必要書類は前項で申請区分を選択した際に表示されます。一般的な新規の就労ビザの場合、求められる情報は次の通りです。

1    写真データ
ビザ申請時と同じもので構いません。

2    パスポート・ビザ
パスポートの写真ページ、今回の入国スタンプのページ、ビザのページを1つのPDFにします。

3    居住地を証明する書類
ホテル居住の場合は、ホテルに依頼してFormCを作成してもらいます。
賃貸の場合は、賃貸契約書の最初のページ、契約期間記載のページ、最後のページを1つのPDFにします。

4    雇用契約書(Employment contract)
ビザ申請時と同じもので構いません。

5    会社からの要請書(Request letter)
会社がFRROに対して、申請者のFRRO登録を要請する文書です。

6    会社からの引受書(Undertaking letter)
ビザ申請時と同じもので構いません。会社が責任をもって申請者の管理監督をすると誓約する文書です。

要請書、引受書はまとめて1つのPDFにします。

 公式サイト必要書類リスト:https://www.mha.gov.in/sites/default/files/2022-08/SupportDocServicesFromFRROs2014%5B1%5D.pdf

ポイント:

  • FRROの指定する書類の種類ごとに1つのファイル(写真以外はPDF)にします。

  • ファイルサイズは1件あたり1000KB以下にします。

  • アップロードしたファイルは、提出後確認できなくなりますので、まとめて保存しておくと安心です。

④   提出

書類アップロードのページから”Complete submission form”で申請完了です。提出完了後、FRRO登録完了まではインド国外に出国することはできません。

⑤   追加書類アップロード(指示がある場合)、登録完了

以降のFRROからの連絡はすべてメールで来ます。追加書類が必要な場合は、指示に従って、アップロードしてください。

申請状況はe-FRROからも確認することもできます。

登録完了のメールもしくはe-FRROからダウンロードできるFRRO Certificate / Residential Permit(FRRO証明書/居住許可証)は各種手続きや出入国時に必要になる場合があるので、大切に保管してください。

(2025年実績:7/14(月)申請、7/16(水)登録完了)

今回の内容は、これまでにインドで働いた経験がない方のケースを基本としています。
更新の場合や、過去にインドで納税実績がある場合は、追加で書類が必要となり、審査期間も長くなりますのでご注意ください。

いかがでしたでしょうか。慣れないインドに来て、まず初めに実施する行政手続きです。2018年にe-FRROが導入されて窓口訪問が原則不要となり、新規申請であれば、早ければ申請後2-3日で承認されます。勤務先の労務担当者が代行してくれる場合もありますが、ご自身でも基本的な流れを理解していただき、スムーズな申請や進捗確認に役立てていただければ幸いです。

【免責】本資料は公開情報を基に作成した一般的な情報提供であり、内容の正確性や完全性を保証するものではありません。実際の取引や判断にあたっては、必ず専門家にご相談ください。当社は本資料に基づく判断・行動により生じたいかなる損害についても責任を負いかねます。




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About Author

2016年に日本経営ウィル税理士法人(現:税理士法人 日本経営)に入社。2年目から海外事業に抜擢され、2018年にはフィリピン拠点を立ち上げて現在も取締役として運営に携わる。2024年7月からはインドに赴任し、日系企業の進出支援やM&A対応、会計アウトソーシング、税務調査など、インド市場に特化した幅広いサポートを行っている。2025年4月よりDirectorへ就任。

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